なりたい、その想いに真っ直ぐに。

大分県日田市の山田原でぶどう農家「ぶどうの貴節」のまみこさん。生まれも育ちも日田市。農家になりたい思いを叶えて、現在就農2年目。

季節は6月初旬。
日田市街より車で10分ほど行ったところにある農園にお邪魔すると、ハサミを片手に、ぶどうのふさひとつひとつに何かやっている様子。

今は、”摘粒”作業と、ジベレリンの1回目をつけてるところです。

ちょうど、花から実になったところなんですけど、見ての通り、すごく実が多いんです。このままだと、栄養が分散されて、一粒一粒が大きくならないので、実を落としていって、一房30〜40粒くらいに整える作業です。

見てみると、摘粒をしていない房には100粒ほどついている。これを一房一房摘粒する、その数およそ3,000房。

私は、この作業は一番好きです。地道な作業が好きというか。
作業自体は地味だけど、この子達の将来のイメージをしながら摘粒をしていきます。

ぶどうは、逆三角形というか、円錐のような形が綺麗だとされてて、この作業をすることで、綺麗な形に育っていきます。逆にこの作業を怠ると、実が割れたり、糖度が上がらなかったりするんで。

この日は、天瀬町でぶどう農家をしている仲道さんがお手伝いに訪れて2人で作業をしていた。同じ日田市でも、日田市内と天瀬町だと、気温差もあり、生育状況に1、2週間差があるので、お互いに行き来して作業をしているんだとか。

これは、ジベレリンと言って、植物成長調整剤ですね。
これに浸して、ぶどうの種をなくすんです。最近は種がなくてそのまま食べられるものが人気ですからね。この作業を2回、多い時は3回くらいしますね。

そう教えてくれながら、2人は手際良く、摘粒をしたものをジベレリンにつけていく。
近年人気のシャインマスカット。ジューシーな甘味で、皮まで食べられて、タネもほとんどない人気の果物は、農家さんの手仕事の賜物だと目の当たりにしました。

農業はとても楽しいです。
私、元々農家になりたいなって思ってて。実家も農業をしてたのもあると思うんですけど。

具体的に農家になろうって決まったのは、高校三年生の時。
進路を決めるにあたって、農家になろう!って決めました。なので、進学先は、大分県の豊後大野市にある農業大学校に進学しました。そこで2年間過ごし、その後は浮羽の農園で仕事をさせてもらい、昨年たまたま縁があって、今の農園を第三者事業承継制度で譲り受けました。

こうやって話していると、ずっと農業一本ですね!
農家になりたいと思ってたし、なってみて、地道な作業も多いけど、性に合ってるし、毎日楽しいです!
それに、「農業するならぶどうがいい!」と思ってて、いろいろな縁からそれを今叶えられているので、充実してます。
今年からさらに農地広げたので頑張っていきたいです。

先日、YES,BECKEN!!というイベントに出店して、初めてお客さんに直接販売をしたんですけど、一言で言うと、めちゃくちゃ楽しかったです!
普段は、農協に出荷してるので、お客さんと顔を合わせることがないんですよね。だから直接お客さんと顔を合わせて、いろいろなお話ができたし、美味しいぶどうの選び方とか、色々質問してもらってそれに答えるのも楽しかったです!

8月ごろシーズンが始まるぶどう、マスカット。
毎日でも食べたい夏の味覚。シーズンに向けて、農家さんの地道な手仕事に触れた1日でした。

ぶどうの貴節
https://www.instagram.com/budouno_kisetsu/