杉の温かみと七色の彩りが生む木工所の未来「虹彩杉」

内装材の新たな形、虹彩杉を作る横尾木工所を訪れ、虹彩杉誕生のお話を社長の横尾昌紀さんに伺いました。

帰ってきて2年ほど経った頃、工場での仕事に物足りなさを感じるようになってました。お客様の内装材なので、大事な仕事なんですが、もっと新しいことがしてみたいと思うようになってて。そんな時にたまたま、大分県の主催するGood Design創出事業に応募しました。

大分からGood Designを取るようなものを作ろう、という事業で、当時の社長、現会長に話をしたところ、行ってこい!と背中を押してもらえたので、参加しました。

事業が始まり、早速どんなものを作るかアイディア出し。

その頃、家の中に1人部屋を作るのが流行ってて、それを杉で作れないか、というところがスタートしてみました。

僕が持ってる素材は木材なので、2mの集成材で四方を囲ってみたんですが、暗くて息苦しい。とはいえ、隙間を開けると防音性に欠ける。この防音性の確保と光、という2つをカバーできるものは何かないか、と思いついたのがアクリル板を木材の間に挟むこと。

最初は透明なアクリル板を挟んだだけだったんですが、様々な色を入れ込んだところ、はまりましたね。 次は、異種材を貼り合わせる接着強度に気をつけました。これが弱かったら剥がれてしまうんで、強度のある粘着剤をいくつか試して今のものになりましたね。おかげさまで現在も外れたというクレームは1件もありません。

社長の横尾昌紀さん

虹彩杉を利用している奥日田温泉うめひびきのサウナ施設

色々な試行錯誤はありましたが、その過程も含めて新しいものを作り出すことは面白かったですね。商品化するためには、製造ラインに加えなければならないので、会長にも話をしたところ、「虹彩杉いいじゃねえか!」と言ってもらい、現場とも調整を行い、商品化に漕ぎ着けました。

そういえば会長も、「自分が良いと思ったものを作って売り出す」という人で、遺伝子は受け継がれてるな、と思います。笑

せっかくできた商品なので、売り出すために、最初に兵庫の工務店に話をして、使ってもらったり、東京、福岡、北九州といろいろなところの展示会で出展しました。
まずは見てもらわないと、と色々なところに出ていきました。展示会での評判はよく、木の温かみだけではなく、色味が受けましたね。
その甲斐もあり、大手ホテルや、保育園の内装材として使ってもらえることになり、個人のお客さんから注文をいただけるようになってきました。

また、内装材だけでなく、グッズとしての活用も生まれています。
大分県の事業で、県内デザイナーと中小企業がタッグを組んで、新たな商品、販路拡大を行う事業で、デザイナーからの提案を元に、ワークショップの開催や、スポーツ関連グッズへの展開も見えてきましたし、ランプシェードやコースターになったり、日田下駄にも使ってもらい、地場の素材と伝統工芸の新たな形を生み出すなど、当初は想定してなかった使い方も生まれています。

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グッズに展開された事例

この虹彩杉は、私たちの広告塔。

虹彩杉の持つ色味と温かみは展示会でも目を惹きます。
この虹彩杉に触れ、日田杉、日田の木材の魅力に気づいてもらえるようになってくれるといいな、と思います。

有限会社カネサダ横尾木工所

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